CONCEPT
地上6階建ての賃貸併用住宅。角地という立地を生かして2つの異なる素材を壁面に使い、異なる表情を見せる外観とした。上部の2フロアをオーナー宅に、その他の階を賃貸エリアとした計画で、共用エントランスは円形にくりぬかれた水盤を配し、水盤を渡る。ブリッジの先にはトレーニングルームがあり、その先にエレベーターホールを設けたワンランク上の仕様を意識させた。オーナー宅は北向きに位置しているにも関わらず、トップライト(天窓)から心地良い日差しを確保した明るい空間。東側の壁面は外壁と合わせた黒の天然石が空間を引き締めるデザインで、基本のカラーは白と黒のモノトーン。最上階にはルーフバルコニーと隣接したプレイルームがあり、ホームバーにビリヤード台がある大人の社交場とした。床の一部をガラスで仕上げることで、日中は上階の光を下階に届け、夜は下階の照明により床が発光する仕組み。昔ながらの街並みは緩やかに形を変え、建物はモザイクのように生まれ変わってきた、そんなあらたな街づくりを形成するランドマークとなる建物です。