CONCEPT
中庭を囲むように建てられた地下1階地上4階建ての賃貸併用住宅。光は透過しながら、相互に視線が届かないよう、中庭側には乳白のガラスブロックを使用。日中は室内に、夜は中庭に柔らかい光があふれる住まい。建物を道路から後退させ、樹木を植えたコモンスペースとして地域の景観にも配慮した。オーナーから強く求められたのは健康を重視した住宅であること。そのため内装はほとんどを塗り壁と天然石を用いた贅沢な仕上げ。基礎下には10トンもの備長炭を埋め込み、除湿や脱臭、空気清浄の効果を得ている。インテリアはリビングルームの窓とニッチ、天井面を照射するアッパーライトボックスが一体化させたディティールをポイントとした。家具は以前から使用しているものが中心で、ダイニングチェアやソファは生地を張り替え、新しく購入した家具も同様に生地を張り替えてコーディネートを完成させた。乳白色のガラスブロックを通した優しい光が内外に満ち、高い防犯性をもつ天然石を使用した壁面が重厚感を与え、中庭に向かって大きく開かれた開放感を都心で味わう。