CONCEPT
相続対策から計画された高級賃貸マンションの計画。ヨーロッパの古城とモダンな感覚をマッチさせ、1階部分を御影石の原石を生かした割肌仕上げで、2階、3階は御影石の本磨き仕上げとバーナー仕上げでコントラストを演出。夜はアプローチに埋め込んだ照明が石の凹凸を浮かび上がらせ昼とは違った表情を見せる。この敷地は南面の間口が狭いために東西2つ割りの間取りにすると、ひとつの部屋しか日光が入らないため、建物の中腹をウエスト状にして北側の部屋にも日の光が入るように設計。その結果、廊下が長くなるがこの廊下の天井を鋭角にし、壁には幅の違うデザインパネルを貼ってリズムを与え、照明で陰影を付けることで歩くのが楽しくなる仕掛けを施した。借りて市場の時代に賃貸を計画する場合、デザイン性も重要な要素だからこそ、他にはないデザイン性と高級感を求めた。