CONCEPT
日常生活に「特別な気分」を与えてくれる住まいを追求し、音楽家である奥様の希望を叶えた非日常の空間を楽しむコンサートホールのある家。地下1階にコンサートホールを設け、1階の天井高5mのリビングダイニングは全体を明るく柔らかくコーディネートし、ゆったりとリラックスできるように配慮。吹き抜けは空間に開放感を与えるだけでなく、リビングに置いたオーディオ機器から流れる音を家中に心地良く響かせる役割も担う。リビングから流れる音が空間に反響し、音に包まれるような感覚は住み手をリラックスへと誘う重要な要素となった。コンサートホールはなだらかな曲線を描く階段を下りた先にあり、期待感に胸が躍る動線に。地階であっても両サイドに設けたドライエリアを通じて自然光が注ぐ空間は地下とは思えない明るさがある。日中は奥様の活動の場として、夜は天井に内蔵されたスクリーンを降ろせば本格的なシアタールームとしても使用でき、日常的に非日常を楽しめる住まいとなった。