CONCEPT
住まい、アトリエ、仕事場。漫画家であるオーナーは、異なる3つの空間を互いに干渉せず、それぞれが独立する空間が必要だった。地下1階はガレージと仕事場。それに大きなアトリエの書庫と住宅部分の倉庫があり、1階は住宅と一部にアトリエ。2階は住宅とアトリエ。3階はアトリエのみのレイアウト。エントランスは1階に繋がる住宅専用の他に、アトリエ・住宅・仕事場それぞれに繋がる地下1階にも設けており、3つの空間それぞれに繋がる扉を設けた。創造の場であるアトリエは「家庭とも職場とも完全に離れて、一人でものを創り、考える場所が必要」というオーナーの希望に応え、地階からペントハウスのある3階までの4層吹き抜けに、ドーム状の天井とした大空間。アトリエは非日常的な空間構成とインテリアで想像を喚起させる知的刺激と慰安を得る空間になるよう配慮している。3つの異なる空間それぞれが求める要素を満たし、仕事場は業務に打ち込める環境を整え、住宅は家族が快適に過ごせる穏やかで温かさのある暮らしを、アトリエは創作意欲を刺激する多機能な併用住宅に仕上げた。