CONCEPT
オーナーが希望したのは「明るい日差しと風を享受するシンプルな箱」。無駄なものをそぎ落とし、それでいて殺風景にはならない上質な空間。その希望に応えるために出した答えは、細部のディティールにこだわった住まい。空間的には「線を消す」ことでシンプルに見せ、窓枠や柱、梁などをすべて隠して、余計な凹凸が空間に出ないように配慮した。また、開口全体をガラスで見せることで、希望した箱のようなシンプルなフォルムを叶ええ、強度や安全性が必要なため建築上の高度なテクニックを駆使することで、不要な線を見せないシンプルさにこだわった。インテリアはメイプル材のクリアな質感と白をベースにナチュラルな温もりを感じられ、飽きのこない洗練されたミニマルな空間に。傾斜地に建つ最上階のリビングは南に面した13mの開口全体をガラス面とし、スッキリとした繊細なラインが描くガラスの開口からは、遠く富士山までも一望できる圧巻の眺望を得ることができた。