CONCEPT
都心の素晴らしい眺望の高層マンションに住むオーナーのセカンドハウスの条件は「眺めのいい環境」。「週末は都心とは違った景色を見晴らしたい。」「リタイア後は自然に囲まれて暮らしたい。」という要望から、景色との対話を存分に楽しめるセカンドハウスを計画。敷地は小さな山の頂にあり、平らな部分土地はそれほど広くないものの、高さ制限が緩やかなことから、1フロアの天井高が約5mの3層構造とし、1階と2階の床面積を小さくして最上階が大きくせり出す展望台のようなプランに。パノラマの景色をより効果的に取り込むために、小さな箱の上に大きな箱を45度回転させた。大きな箱にあたる3階部分のリビングからは、海と街並みと山々を見晴らすことができ、夜は眼下に広がる温泉街のオレンジ色に輝く夜景を一望できる。日ごとに移り変わる空模様や海の色、まばゆい光がエッセンスとし、室内に居ながら自然の恵みを余すことなく楽しめるよう、天井と床、柱は白で統一。インテリアはボリュームを最低限に抑えてシンプルに整えることで、素晴らしい眺望をインテリアに取り込んだ。