CONCEPT
利便性の高い都会に居ながら、緑溢れる自然に囲まれて過ごしたいという憧れ。相反する希望を叶えたのは、武蔵野台地の雑木林をイメージした庭。つくり込まれた庭とは異なる景観を叶え、湧き水のように溢れ出した水が小川のようにせせらぎ、庭の散策路では枝葉のこすれ合う音や、葉の間からきらきらと光が洩れ、地面にはその陰影が揺らめく。リビングはインテリアに馴染む木製のサッシとし、その大開口はサッシをスライドさせることで庭とフラットにつながる。約3.7mの天井高が開放感とぬくもりを両立させた。主寝室はLDKと同じ1階にあるが離れのような空間とし、敷地の一番東側に位置する。LDKと庭を共有しているが、格子の仕切りを設けてプライバシーを確保し、それぞれの景色を楽しめる。インテリアは庭とコーディネートした木のぬくもりを感じるナチュラルモダン。住まいに一歩足を踏み入れれば、都心にはないゆったりとした時が流れ、豊かな庭に抱かれる住まいは、別荘のような暮らしを叶えた。