CONCEPT
ご夫婦ともに各専門医師として内科と小児科の医院を開業したいと医院併用住宅の依頼を受けた。土地を対角線に利用したプランは、広い間口を緩やかな曲線で印象づけた外観を強調するため、道路と敷地の間には塀などを設けず、医院のパブリック性を示すことで地域に開いた医院であることをアピールした。内科と小児科の待合室は受付で左右に振り分け、一角にプレイスペースを用意して、明るい色調と子供の視線に合わせたレイアウトにこだわった。明瞭な色彩計画は診察室へと連続し、ドアを赤、黄、緑とビビットカラーで色分けすることで、院内の動線を患者様にわかりやすく伝えることができる。住居部分は発展性のある二世帯住宅として今後の間取り変更、増築を予想して柔軟に対応できるようにルーフバルコニーの面積を広く残し、構造体を広く取った将来的な間取りにも配慮した計画。