淡海に真向する

湖を臨む湖畔を独占する贅沢な立地を生かした計画で、湖に面した長方形の敷地。外観CGの手前南側に船を陸揚げできる船着き場、中央に別荘、奥にレストランをレイアウト。別荘は湖に向かって大きく開く台形の形状とし、1階中央には広々としたアウトドアリビング、南側にゲストルーム、北側にジムとホームバーのあるプレイルームを配置した計画。

別荘のエントランスは建物の中央に位置し、玄関扉を開くとアウトドアリビングの深い庇が湖の景色をワイドに切り取り、抜群の眺望が開口いっぱいに広がる。訪れたゲストのサプライズとなる演出で湖畔の立地を最大限に生かし、アウトドアリビングをウッドデッキよりも低い位置とすることで眺望を妨げないように配慮すると同時に、湖面に近い目線で迫力のある湖の景色が楽しめる。

2階LDKへの階段を上がるごとに正面に広がる湖の景色がその全貌を表し、更なる感動を生む。LDKは景観に馴染む自然素材を用いたインテリアに。2階はLDKを中心に両サイドには寝室とそれぞれの水回りをレイアウトし、中心にあるLDKのみ天井高を5ｍに設定。一周するようにハイサイドライト（高窓）で囲み、空と繋がる浮遊感を得た。

エントランスで魅せた湖面の広がりとは異なる、空と湖がどこまでも続く水平線を眺めるLDKからの景色。恵まれたロケーションをどう生かすかが、別荘計画の最大のポイント。台形状に角度をつけることで、各部屋から少しづつ異なるアングルの湖を楽しむことができる。

1階にあるホームバーのあるプレイルームは、湖畔を見渡せる特等席にバーカウンターを配置。オレンジ色に染まる夕焼けから徐々に薄暮ブルーへとそのグラデ―ジョンを変える景色を眺め、語らう大人の社交場。