バラの園と湖を望む週末住宅

バラ園と湖を臨む景色に魅せられたオーナー。その景色を存分に楽しめるように設計された別荘の計画。湿気の多い土地柄と湖を見渡すのに床の高さを地面より1ｍ上げた高床式としたことで、湿気対策と眺望の両方の問題を解決した。複数の八角柱が連なり構成される空間は、角度の異なる豊かな景色を切り取る。外観のCGは、ほぼ完成時そのままを再現している。

エントランスホールを抜けると吹き抜けのリビングがあり、高さ6ｍにも及ぶ開口が抜群の開放感を得た。LDKに面した広々としたテラスは、乱張りの石に白いアウトドア家具が並ぶカフェのような空間。天気の良い日にバラの景色と香りを楽しみながら、ゆったりと寛げる。室内のインテリアの基調は上品な白でまとめられ、バラの庭園に似合うエレガントな雰囲気でまとめた。

二層吹き抜けのリビングを見下ろす2階の渡り廊下から見たCG。庭の景色を大開口がアートのように切り取る。当初手すりはシンプルなデザインを採用していたが、やっぱり黒のアイアンにしたいとの意向を受け、変更された。

寝室のCG。当初はアクセントウォールを設けたデザインだったが、八角形の形状を生かし、完成時は開口部に変更された。そうすることで、豊かな緑に囲まれているような、包容力を感じる空間に仕上がっている。