陽の光が住み人に時を紡ぐ

外観のCGは、アールの曲線から柔らかな印象のタイルと硬質な石を配し、調和のとれた姿は内側にあるたおやかな世界を包み込む、そのバランスの取れた佇まいをそのまま表している。周囲の環境は撮影した写真を合成しているため、CGと竣工写真を見比べてみても、どちらがCGでどちらが写真なのか見分けがつかないクオリティ。

外観の曲線を生かしたエントランスは包まれるような包容力を感じる。曲線の壁には内部の壁も外観で使用したタイルと同じとすることで、内外の印象がつながり連続性を感じる空間となる。CGでは、こちらもアッパーライトや間接照明の光り方まで表現され、完成時と変わらない仕上がりを見せた。

3階のＬＤＫは快活な印象を与えるオレンジをアクセントした光に満たされる空間。正方形の開口がリズム良く並び、室内を抜けて屋外のバルコニーにつながることで、屋外を取り込み、広がりのある空間を叶えている。インテリアはフローリングや曲線の壁のタイルなどナチュラルテイストで仕上げた。

リビングからダイニングキッチンを見たCG。白い線はバルコニーを表している線で、実際にはリビングからダイニングキッチンの全貌を臨むことはできないが、イメージを確認する上で分かりやすいように、ダイニングキッチンに被るバルコニーを線で表現している。オレンジ色のキッチンに造作家具の青い食器棚。反対色を用いて、色彩をより鮮やかに見せた。

地下室はレセプションルームがあり、隣接したドライエリアからの光を受け、開口部から自然光を感じる地下とは思えない空間に。アジアンテイストで統一した、落ち着きのある神秘的なインテリアは、3階のＬＤＫとの対比を楽しむ。CGもドライエリアやソファなどの置き家具は異なるものの、天井の仕上げや間接照明の位置や灯り方など完成時のイメージと変わらない仕上がり。