船上のデッキをモチーフに

国道を挟んで目の前が海の素晴らしいロケーションで、周囲の住宅は海、庭、建物の配置で建てていたが、目の前に広がる海の臨場感を最大限生かし、当社は海、建物、庭の配置とした。そうすることで、周囲の建物が視界に入りにくく、隣家との窓の隣接も避けることができた。また、庭部分はアスファルトを敷き、お子様の遊び場や来客時の駐車スペースとしている。庭から見たCGは、庭の中心に植えたシンボルツリーや、両サイドの竹の植栽まで完成時と変わらない仕上がりを見せた。

愛車を眺めるラウンジスペースのCG。この家にはホームオフィスもあることから、来客時の商談や待合室として使用される。

庭の竹を眺められる地窓を設置した２階にある和室。和室の地窓は通常、1階の坪庭などを見せる演出に使用されることが多いが、2階の和室に地窓を設けたことで、浮遊感を演出した。座ると目線が窓の高さになり、視界も広がる。

3階はリビング、ダイニング、キッチン、バーコーナーが一体化した広がりのある空間。CGの隣家や海は実際に撮影した写真を組み込んで表現しているため、眺望にも差異がない仕上がりとなっている。CGと完成時は家具の違いはあるが、折り上げ天井の素材やシーリングファンなど、空間はほぼ完成を再現している。

屋上は寝転べる大型のソファを配したペントハウスにジャグジーバスがある。家族や友人とＢＢＱを楽しみ、熱くなったら水を張ったジャグジーでクールダウンができる、極上のリラックス空間とした計画。CGでは飛び石状のデザインとしたが、小さなお子様がいるため、完成時はウッドデッキに変更している。