風を表現した医院併用住宅

大空にはためく風をイメージさせる外観に用いたのは、垂直にも水平方向にもカーブした3次元曲線のガラスがはめ込まれたファサード。3階から6階まで吹き抜けているのがわかるCGとした。カーテンオールが描く美しい曲線が、他にはない印象なフォルムの完成予想図。

3階のラウンジのCG。3階から6階までの吹き抜けがダイナミックに広がる。4階のアトリエの床面が、波打つように吹き抜け部分に迫り出しているため、ラウンジから見上げてもアトリエの奥は視線に入らず、プライバシーが守られた空間となっている。全面開口と吹き抜けによって空と一体感を得た空間に。

風をイメージした3次元のカーテンオール3次元の立体感と、アトリエにつながる螺旋階段が美しい曲線を見せる。この空間のポイントとした青の壁が白を基調とした空間に色鮮やかに映える。CGでは光の入り方や影の落ち方まで再現され、影のラインも緻密に計算されているため、美しい陰影もインテリアとして取り込まれる。

最上階は前後に大開口を設けているため、階数が上がるごとに、より開放感を感じられる空間構成となっていて、空を身近に感じる空間であることがわかる。風を抽象化したモビールのオブジェが空間に対してどの程度の大きさになるのかなども、CGで確認しながら進めた。