CONCEPT
インテリの好みや生活スタイルが異なる二世帯住宅。親世帯は和モダンやソフトモダンなど木のぬくもりを感じるインテリアを好まれ、マンションでの生活が長かったため、平屋を希望された。子世帯はダークカラーやメタルを取り入れたモダンなインテリアを希望され、車やオーディオ、シアタールームにゲームなどそれぞれに特化した空間を求められた。そこで、親世帯と子世帯を分けるレンガ調の大壁を建物のアクセントとし、平屋の親世帯は直線のラインを、子世帯はダイナミックな曲線を強調し、造形も各世帯で異なる印象を分けたプランとした。敷地の南側に親世帯、西側に子世帯、北側の離れに映画館のようなシアタールームがある。親世帯は平屋とし、子世帯は地上2階建て。子世帯は扇形の形状で庭に向かって大きく開かれたが、親世帯と分ける大壁が室内を突き抜けて屋外までせり出しているため、お互いのプライバシーが確保された空間を叶えた。どちらも広々とした庭に向かって大きく開いているが、お互いの暮らしが視界に入らない適度な距離感を保つ二世帯住宅に仕上がった。