CONCEPT
休日は日常から離れ、大好きな海と触れ合いながら家族や友人と過ごせる別荘を持ちたいと、2年かけて探した日本で唯一専用の船置き場がある別荘地。その環境を最大限に生かすため、開放的なLDKを建物の核とし、その両脇にあるプライベートゾーンとゲストゾーンをつなぐ構成とした。ポイントは天井高7.7mの大開口が描くアールのライン。キッチンから見ると放射状に視線が海へと広がる。また、海がある開口は北向きのため、2階にあるホールの床をガラスで仕上げ、南側の開口部から取り入れた光を1階のダイニングキッチンに届けている。このガラスのホールの東側は家族の寝室と水回りがあり、西側はゲストルームと専用の水回りがある。非日常の空間をつくり上げるため、余分なものは目に触れないように配慮し、キッチン機器をはじめ、細かなディティールに至るまで精緻な収まりを徹底し、照明や空調はリモコン操作で壁のスイッチ類を無くすことで生活感を排除。目に映る景色は洗練された空間とマリーナの風景だけ。