CONCEPT
直線で構成された潔くシンプルな形状。ガレージ上に庭を設け、建物は箱のようなシンプルな形状とした。開口はフォーカスするように迫り出した壁に守られ、周囲の視線をカットする。木造で最大級の開口は庭と一体化するが、道路より一段高い位置にあるため道路を行き交う人の視線も気にせず、開かれた開放感を存分に味わう。アプローチの階段は、オーナーが沖縄に行かれた際に気に入られた、琉球石灰岩で仕上げた。オーナーはこだわりが強く、使用したい素材やイメージが当初から決まっていた。そのため、数々の設計事務所と家づくりの相談をした結果、様々なニーズに応えてくれた当社に依頼をしたと言う。外観内観ともに白を基調とし、フローリングのウォールナットの素材感がシンプルな空間に趣を与えた。エントランスは大理石のペルリーノを使用して透明感を演出。照明器具を最小限に抑え、地窓から取り込んだ柔らかい光が心地よく広がり、視線は外部へと抜ける。シンプルな構造だからこそ使用する素材が生き、素材が持つ長所を最大限に生かした。