CONCEPT
高低差のある敷地形状を利用し、敷地の中で一番景色が良い場所にガラスのリビング空間を配置。景色が異なる2つの方向に自然と視線が向くように建物の形状は「船」をモチーフにした。緩やかに曲がる坂道を上がっていくと、そこに現れる印象的な造形。船首をイメージさせるガラスのリビングは浮遊感に溢れ、左舷には緑豊かな自然の風景を臨み、右舷には遠くまで街並みが広がる。建て替え計画のため、既存の住まいでも使われていたレンガをアクセントに、思い入れが深かった庭もプランに生かして、エントランスの正面に既存の庭が広がる設計とした。地下1階地上2階の建物は、地下にガレージ、地上階はガラスのリビングがある船首状の両サイドに家族の居室や和室、書斎をレイアウト。浮遊したガラスのリビングの下部を車寄せとしている。以前の建物とは大きく変化したが、庭やレンガなど面影も残し、街のランドマークにもなる印象的な住まいに生まれ変わった。