CONCEPT
バスやタクシーが往来するロータリーが目の前に広がり、人々の生活動線が交差する都市の結節点に位置する敷地への計画。 本プロジェクトにおいて追求したのは、閉鎖的な「守り」の建築ではなく、都市との適切な「距離」によって得られる開放感です。
高層集合住宅に囲まれ、上部からの視線を遮ることが困難な立地において、閉ざされた中庭形式を採らず、東西に接する道路や駅前ロータリーへ向かって、あえて建物を大胆に開きました。 視線の「質」と「距離」を計算し、開口部を南と東へ注意深く配置。各個室に配置した深いバルコニーや、LDKと繋がるプールテラスが「バッファーゾーン」となり、カーテンを閉め切ることのない、自由で伸びやかな暮らしを支えます。
鉄筋コンクリート造3層の構成は、将来的な店舗利用も見据えた1階の事務所・ガレージから、2階のLDK、3階の寝室と、上層に向かうに連れて都市からプライベートへ緩やかに深化していきます。
駅前の利便性を享受し賑わいを感じながら、プライバシーを確保し、光と風を存分に取り込む「開かれた都市型住宅」の新しい形です。