CONCEPT
街を見渡す高台の一等地に位置する住まいは、その眺望を存分に楽しむプランが求められた。地下は道路面とフラットにつながるガレージがあり、1階は家族のプライベート空間。2階はパブリックスペースと水回りがあり、3階はペントハウスのような構成のご主人の書斎とルーフバルコニーがある。設計で注力したのは2階からの眺望の見せ方。2階部分がせり出したような構成としたことで、1階部分や隣家が視界に入らないようにして、浮かんでいるような浮遊感を得た。また、庇を設けたことで直射日光を避けると共に、視界がワイドに広がるパノラマの景色を叶えている。眺望は眼下に広がる街並みにフォーカスすることで視点が合い、夜は美しい夜景が強調される。都会の喧騒を離れ、閑静な住宅街から街の灯りを眼下に眺めるその眺望は、まるで飛行船に乗ってるかのようにゆったりと静かに浮かぶ、浮遊感を楽しむ住まい。