CONCEPT
南北両隣を挟まれ、西側の道路と地下2階のガレージがフラットにつながり、西道路より6メートルほどあがった東側と高低差のある東西のみに開放された縦長敷地。地下2階、地上2階の4層住宅にプライバシーを守りながら、いかに光を取り入れるかが課題だった。そこで、南北の構造を高層建築物などに用いられる構造形式メガストラクチャーを採用。東西の開口を十分確保し、更に外観のみならず、建物の内部にもガラスを自在に取り入れた。東西の開口、トップライト、縦に貫くガラスの天井とガラスの床によって、光を各階に拡散させている。その結果、地下1階にあたるLDKは天井の一部をガラスで仕上げ、上階の光を取り込むことにより、地下とは思えない光に満たされた空間を叶えた。また、夜はトップライトの天井が発光し、ムードのある空間を演出する。近隣や西側、東側両方の道路を歩く歩行者からの視線も全く気にならない、プライバシーが守られた明るく快適な空間を叶えることができた。