CONCEPT
「家庭のために、究極の癒しのあるセカンドハウスを」都心の快適な高層マンションに暮らすオーナーが毎週末でも車を飛ばしていきたくなるセカンドハウスを目指した計画。敷地には森と渓谷があり、小川が流れていたため、小川を泳ぐ魚をモチーフに豊かな自然をできる限りインテリアに取り込むプランとした。外観は3匹の魚が身を躍らせながら水の中を進むイメージで、建物のあらゆる場面に設けた開口が周囲の自然をインテリアとして取り込む。敷地に流れる小川を建築に取り入れ、エントランスホールに流れる滝が建物の下を通りアプローチに設けた水盤に水を湛える。そして、水盤から溢れた水は再び小川になって渓谷に流れる。この一連の動きを室内からも効果的に眺められるよう、居室や開口を配置した。「人工物は一切使用したくない」というオーナーの希望に応え、自然の素材だけを贅沢に使用して人工物を排除。ガラスで大胆に外部に開放しながら森の自然を取り込むラグジュアリーなセカンドハウスが、静寂の時を紡ぐ。