CONCEPT
自宅も設計させて頂いたオーナーのセカンドハウスのご希望は「家族で過ごす時も、ゲストを招いた時も心地良く過ごせる家」。当初は鉄筋コンクリートにするプランも検討したが最終的には木造とし、湿気対策のため1階の床面の高さを上げて湿気を避ける高床式を採用した。アプローチから階段を上がって玄関の扉を開けると、吹き抜けのエントランスホールが広がり、視線はその先の大開口を通して向こうの緑に抜けていき、開放感に満たされる。エントランスホールの右手にあるリビングは、勾配天井のフローリングに抱かれるような温もりを感じる空間。一方、エントランスホールの右手にあるダイニングは白を基調とした中にアールを描いたダークブランの壁をアクセントとし、リビングとは趣を変えている。ハープ奏者である奥様がゲストを招いて演奏する際は、リビングの開口をフルオープンにして、広々としたウッドデッキと繋げれば半屋外のコンサート会場に。豊かな自然の中で心地よいハープの調べに耳を澄ませる、リラックス空間が誕生した。