泊地に佇む

外国人オーナーの別荘計画で、オーナーの友人で日本に長く暮らすご夫妻を代理人として始まったプロジェクト。世界中に別荘をお持ちのオーナーは、日本の別荘には和の要素が欲しいとの希望を受けた。
CGはエントランスを抜けたアプローチの入口を描いたもの。エントランスの壁面には天然石を用いた壁に水が伝い、水音を聞きながら仄暗いアプローチを進むことで、先にあるパブリックスペースの開放感を高めた設計。

アプローチを進んだ先に広がるパブリックスペース。広々とした室内は間延びした空間になってしまうこともあるため、天井の仕上げや床のレベルに高低差をつけるなど単調な空間にならないように配慮し、家具はシンメトリーに配置したことで、安定感のある空間に仕上げている。
CGは完成時と同様の仕上がりを見せた。

リビングとつながるパブリックスペースのダイニング。こちらはモノトーンのインテリアで仕上げたスタイリッシュな空間に、和の趣をプラスする盆栽を大胆にレイアウトし、盆栽を美しくライトアップする照明を設けたプラン。

ダイニングとガラスの壁で仕切られたメインダイニングのCG。メインダイニングはマリーナの景色を一望できる特等席に、多人数で食事ができる回転テーブルのある円卓と本格的な鉄板焼きが楽しめる円形のカウンターをレイアウト。シェフを招いてケータリングが楽しめる空間とした。

こちらも完成時と変わらない仕上がりを見せる和室のCG。日本ならではの空間として和室を望まれたオーナーの希望に応えた空間。和室だけはマリーナの景色ではなく、専用に設けた坪庭を臨む。