自然と造形美がつくる偉観

敷地内にある会社事務所を道路向かいの土地を購入して移転させ、現在の敷地は自宅のみとした計画。両親との同居、７台分の並列駐車できるガレージ、子供たちが希望している螺旋階段のある家が条件だった。自宅と社屋の計画で、自宅部分から計画を進めたいとの希望を受けて提案したのは、建物を緩やかなL字に配し、たなびく羽衣のように波うつ外観。L字に開くことで7台分のガレージの並列駐車と親世帯、子世帯を南側に向かって開くことができた。

"子世帯のLDKのCG。
LDKに入る扉を抜けると広がる光景。キッチンとの仕切り壁をスリット状にしたことでリズムが生まれ、キッチンの目隠しを行いながら、広がりのある空間も叶えたデザイン。"

和室専用の坪庭を設けた贅沢なしつらえで上質な和の素材を愉しむ和室は、左奥に進むと親世帯のエリアで、右下に進むと子世帯のエリアがある間にレイアウトしたことで、互いに気兼ねなく使うことができるスペースとした。

ピンクと白を基調とした可愛らしい雰囲気のお嬢様のお部屋。まるで物語の中のような世界観で、完成時は白とピンクの細いストライプ柄の壁紙に花柄のカーテンとなり、より個性的の光る空間となった。