マリアージュを愉しむ

当初は、「窓が多く、自然光が入る明るい家を希望され、インテリアはモダンな落ち着いた雰囲気で煌びやかなイメージよりは、アッシュ等の白を基調とした木を取り入れたシンプルな空間に。」とのオーダーだった。しかし、打ち合わせを重ねる中で、奥様はカサブランカがお好きだったり、エレガントな要素を住まいに求めていたため、モダンエレガントなイメージに転向し、家族それぞれが心地よいと思える空間を模索した。外観は曲線の塀が住まいを包み込むようなダイナミックな形状。当初、塀は茶系の石積みを想定していたが、完成時はライトベージュのタイルに変更された。

曲線の塀に沿って進んだ先に開く、広々としたポーチ。その先にエントランスを設けているため、外から室内が見えないプライバシーを重視した設計。CGでは曲線の塀に使われた素材を外観の1階部分にもつなげているが、完成時は塀のみとして、塀の曲線をより際立たせたデザインとした。

"2階の渡り廊下からリビングを見下ろしたCG。
当初はモダンに寄せたデザインで、グレイッシュ系のフローリングと白を基調にした空間。徐々にエレガントな要素も加わり、インテリアにエレガントなエッセンスを加えることで華美になりすぎない可憐さをまとわせた。"

"リビングダイニングのCG。
基本的なデザインは変わっていないが、完成時はペンダントライトがシャンデリアにかわり、ダイニングチェアも鋲打ちされたクラシカルな雰囲気を感じるタイプに変更した。建築はシンプルに、空間にプラスする照明や家具でエレガントな要素を加えた。"