高台に建つ上質な住まい

高台にある眺望の良いロケーションが気に入ったオーナー。当初の計画では芝生の庭部分の土地はまだ未購入だったが、購入できることを想定し、南側に開口を大きく取って設計をスタートさせた。敷地内に高低差があり、ガレージは北側に隣接する道路の勾配に合わせ建物の中央、地下1階部分にレイアウトした。住まいのイメージは華美にならないエレガント。外観もその意向に合わせた上品さが漂う。

東側にあるエントランスは2層吹き抜けの空間に美しいアイアンの螺旋階段が出迎える、エレガントな装い。CGではオブジェがレイアウトされているが、完成時はグランドピアノが配置され、空間のスケールに合うコーディネートとをみせた。

リビングは暖炉を眺める憩いの場とし、「輪」の意味を込めて円形のシャンデリアと間接照明をデザイン。完成時はソファセットもミノッティのデュビュッフェをラウンド状につなげ、上下で円形をリンクさせている。また、開口はフルオープンになる折れ戸とし、広い庭とつながる設計とした。

キッチンにこだわりのある奥様の希望に応え、キッチンは厨房のようにドライキッチンと床を水洗いできるウェットキッチンを分けた仕様。CGで描かてれいるのがドライキッチンで、右側にウェットキッチンがあり、火力の強いコンロが設置されている。