都会の中の木洩れ陽

エントランスは2層吹き抜けのダイナミックな空間にゆるやかなカーブを描く階段が出迎える。完成時と変わらない出来栄えのCGは、手すりに入る3本のラインや絵画を照らダウンライトの位置まで正確に再現されている。

外観の形状を確認するためのCG。全体像を把握することで、離れのような位置とした和室や、高すぎず低すぎない程よい天井高を求めたリビングなどの空間構成が理解しやすくなる。完成時は寝室の開口部に木製のフェンスを設けることで、ダイニングからの視線を遮り、より独立した空間とした。

リビングはインテリアに馴染む木製のサッシとし、その大開口はサッシをスライドさせることで庭とフラットにつながる。また、対面には敢えて大きな開口ではなく地窓を設けることで、二つの庭が大地でつながっていることを意識させた。それにより、間に挟まれたリビングは屋外の一部のような錯覚を得る。

リビングは約3.7ｍの天井高が開放感とぬくもりを両立させた空間。木製サッシの設えや間接照明の光りのラインなど完成時と変わらない精度となった。エッジの効いた白い塗り壁に、味わいのあるフローリングのコントラストが光るソフトモダンなインテリア。