景観沿うモダン住宅

近くに竹林があり、庭にも立派な既存樹の紅葉があった敷地を生かしたモダン住宅。周囲の景観に沿うことでモダンテイストが人の作為と異なる自然と共感する。外観は、コンクリート打ち放しのモダンな仕様に、マットゴールドのオリジナルデザインの門扉を合わせた印象的仕上がり。隣接した竹林とマッチするように仕上げ、植栽も日本古来の松や竹をコーディネートした。

東側にあるテラスから見たCG。
ダウンライトをあまり付けたくないという希望から間接照明を多用した照明計画で、ポイントは、敷地の東西に渡した床に走る光のライン。東側のテラスから室内を抜けて西側のテラスまで一直線に走る。東西に設けたテラスは対照的な構成とし、東側は無機質なミニマルデザインとした。

風水の観点から運気が真ん中に集まるように、リビングは吹き抜けにして風が直線を流れるような設計とした。ミニマルな暮らしをテーマにモダンでシンプルなデザインに設定したインテリアは完成時、壁掛けのテレビを黒とゴールドのパネルで隠せる仕様としている。生活感を感じさせるものを極力見せない、ミニマルデザインを追求した。

西側のテラスは既存樹の紅葉を生かし、水盤を設けて樹木や水など有機的な印象の和テイストに仕上げている。東と西では対照的なデザインだが、それを東西の敷地に伸びる光のラインが結ぶ。また、開口の上部にはスクリーンが内蔵され、シアタールームとしても使用可能。奥にはお手持ちのステンドグラスを活かしたダイニングをレイアウトした。