自然の息吹を感じる週末住宅

当初は鉄筋コンクリートにするプランも検討したが、最終的には木造とし、湿気対策のため1階の床面の高さを上げて湿気を避ける高床式を採用した。外観は、周囲の環境に馴染むデザインを心掛け、石や木材など自然の素材を多く使用している。

エントランスからダイニングキッチンに進む廊下は2層吹き抜けの空間になっており、庭に向かって大きく開かれた開口の景色を楽しみながら、ダイニングキッチンにたどり着く。キッチンは円柱型の内部に設けたセミクローズタイプ。完成時と変わらない空間をCGで表現している。

ダイニングのCGもリアルな完成度を実現。テレビを設置した壁面はシンメトリーを意識し、両サイドにスリット窓を配置。均整美と抜け感をデザインしている。テレビ上部の格子はエアコンが内蔵され、意匠へのこだわりが感じられる仕上がり。

完成時とソファセットがやや違うだけで完成イメージをリアルに再現したリビングルームのCG。勾配天井やハイサイドライト、間接照明も完成時と同じ仕上がりとなった。木製サッシの開き方やウッドデッキのテラスとのつながりもCGで理解できる。リビングは3方向を開口としているため、開放感に溢れ、どの開口からも豊かな緑が眺められる。

寝室も勾配天井と勾配に沿わせた間接照明がインテリアのポイントとした。ベッドに寝転びながらテレビが見たい、というオーナーの希望で、完成から7年後に増築など他の要望と合わせて寝室のリフォームを行い、デスクの前の開口を塞ぎ、テレビを設置。開口は完全に塞ぐのではなく、両サイドに確保したため、抜け感も損なわれない形でリフォームを行った。