2016.7.31

水の演出

Earnest architects

水の風景「水盤の効果」

関東甲信越地方でもやっと梅雨明けが発表されましたね。平年より1週間遅く、昨年よりも18日遅い梅雨明けとなったそうです。
これからの夏本番!に向けて少しでも涼を感じて頂きたく、連載をスタートした「水の風景」。今週は「水盤」にフィーチャーしてご紹介させて頂きます。
前回お伝え致しました、ウォータースクリーンを「動」とするなら、水盤は「静」を愉しむ水の演出です。水面に写る景色を楽しんだり、みなものゆらぎは凛とした清々しさを空間に与えてくれます。

リゾートホテルのようなこのお宅は、エントランスから両開きのドアを開けると正面に水を湛える水盤がゲストを出迎えます。こちらの水盤は2枚の石の間から湧き水のように水が溢れることで静かに水面を揺らします。水盤の上は吹き抜けになっていて各部屋から潤いのある水の景色を感じることができ、家の中心に水盤を設けていているのでどこにいても潤いのある水の景色が楽しめる、水盤を住まいのシンボルにしたお宅です。

続いては、フジテレビ系列で放映されていた「TERRACE HOUSE」のロケ地として、一躍有名になったこちらのお宅です。
海に向かって迫り出すように海側のみをV字の大開口で開き、他は壁で遮断することで周囲の住環境の気配を完全にシャットアウト。開口からは海と空のみを臨む贅沢なつくりとなっていて、リビングの開口の先に設けた水盤は、海の青のグラデーションと重なってとても美しく、時間帯によっては水盤のみなもの揺れが光りを反射してリビングの天井や壁に美しいリフレクションを映し出します。

緑が濃い温泉地に建てられたこちらの別荘は、非日常的な空間の演出としてエントランスの前に水盤を設け、石の橋を渡り室内へと誘います。月をイメージした照明が上品に灯り、上階から眺める事もできるように床の一部をガラスで仕上げています。美しい木々は水盤にも表情を与え、心が凛とするような静寂さを感じます。

こちらのお宅は小川のような水の流れを楽しむ水盤となっていて、せせらぎが心地良く響きます。
日中は芝の緑と相まってさわやかな印象を与えていますが、夜になると水中照明が光り、水によって屈折した光がゆらゆらと輝き、ムードのある夜の景色を創り出しています。

タイプの異なる水盤をご紹介いたしましたが、この他にも水が滾々と湧き出る水盤や黒の御影石を使った水盤など、さまざまな演出をアーネストでは行っております。身近に水を感じるだけで、心がほどけるような安らぎを与えてくれる「水の風景」。ぜひ、皆様のご自宅にも取り入れてみてはいかがでしょうか。
次回は水盤を華やかに演出する「噴水」についてご案内させて頂きます。お楽しみに!

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