2025.7.30

高級注文住宅

Earnest architects

高級住宅のプール

近年、上質な住まいを求める方々の間で「自宅にプールを設ける」という選択が注目を集めています。プールは単なる設備にとどまらず、暮らしを彩る空間です。ご友人を招いてのプールサイドパーティや、水面の揺らぎに癒されるひとときは、日常に特別な価値を与えてくれます。
 
本記事では、プール付き一軒家の魅力を多角的にご紹介するとともに、設計時に意識したいポイントや施工事例などをお届けします

家にプールを設置するメリット

プールは暮らしに潤いと洗練をもたらす上質な空間です。ここからは、自宅にプールを設けることで得られるメリットをご紹介します。

いつでも運動ができるようになる

家にプールを設けることで、いつでも気軽に体を動かせる環境が整います。トレーニングジムに通っても、移動や混雑がストレスになり続けられなかったという方でも、家にプールがあれば気負わずに運動を日課として取り入れやすくなります
水中での歩行や軽い泳ぎは、体への負担が少なく、全身を鍛えられる有酸素運動です。またジムや公共施設では周囲の目を気にしてしまう場面もありますが、プライベートな空間であれば、自分のペースでトレーニングに集中できます

お子さまの遊び場になる

家にプールがあると、お子さまがのびのびと遊べる空間が実現します。ビニール製の簡易プールは準備や片付けに時間がかかりますが、常設のプールならいつでも使用できます。
ホテルや公共施設に出かけなくても、お子さまのお友達を招いてのプール遊びや、プールサイドでくつろぎながらお子さまを見守ることもできます。親子のふれあいの時間がより豊かで優雅なものへと変化します。
また、スイミングコーチを自宅に招いて水泳レッスンを受けることも可能です。わざわざ移動する必要がなく、お子さまが自宅で安心して本格的なレッスンを受けられます。

水景を楽しめる

高級住宅の屋外プール

プールのある暮らしは、夏のレジャーや運動だけにとどまりません。たとえプールに入らない季節であっても、その存在は空間の印象を大きく変えてくれます。
特に冬の晴れた日には、満たされた水面が陽光を映し、まるできらきらと輝く澄んだ光景を室内から楽しめます
プールの水は美観だけではなく機能面でもメリットがあり、常に水を循環させることで配管やろ過装置の劣化を防ぎ、設備の維持にもつながります。ただし、寒冷地では凍結によるトラブルを避けるため、必要に応じて水を3分の1ほど抜くことや、ポンプや配管の水抜きを行うことが大切です。

優雅なリゾート気分を味わえる

高級住宅のテラスにあるプール夕景

家にプールがあることで、自宅に居ながらまるでリゾートホテルで過ごしているような非日常のリゾート気分を味わえます。 
休日の昼下がりにプールサイドで読書を楽しむことや、木陰に設えたデッキチェアで静かに目を閉じる。そのような穏やかでぜいたくなひとときを、日常の中で楽しめます。
また、気心の知れたご友人を招いてガーデンパーティを開けば、一瞬にして洗練されたリゾート空間へと変わります。水面のきらめきを堪能しながらの食事や会話は、都会の喧騒を忘れさせる上質な時間となるはずです。

断水時でも水を利用できる

プールには見た目の美しさや楽しさの他に、万が一の際の備えとしての価値もあります。
地震や台風といった自然災害により断水が発生した場合でも、プールの水を生活用水として活用可能です。浴槽の数十杯から数百杯分に相当する水量を確保できるため、飲料には適さないものの、トイレの洗浄や清掃、洗濯といった用途には十分対応できます。
特に、 年間を通して水を張っているプールであれば、緊急時にすぐに利用できるため最適です。


家にプールを設置する際のデメリット・注意点

プール付き住宅は多くの魅力を備えていますが、その一方で、設計や管理において配慮すべき点もあります。ここからは、ご自宅にプールを設ける際のデメリットや、注意点についてご紹介します。

維持・管理費用がかかる

プールの水質を保つためのろ過装置や消毒剤、電気代や水道代といったランニングコストが必要です。 
まず、水を清潔に保つためにはろ過装置や通年で利用するための温水システムを稼働させる必要があり、これに伴って電気代がかかります。ろ過装置の薬剤やプールの水道代も無視できない金額になることがあります。
加えて、定期的な清掃も重要です。業者に依頼する場合は、清掃ごとに費用が発生します。特に落ち葉や虫の侵入が多い屋外プールでは、清掃頻度が増える傾向にあります。

メンテナンスが必要

プールを美しく保つためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。 
ろ過機やポンプ、水中照明、お掃除ロボットなどの設備は機械製品であるため、点検や故障時の修理対応が必要になります。 
このとき、プールメーカーやプール施工会社がしっかりとしたメンテナンス体制を整えているかどうかを事前に確認しておきましょう。点検や修理を依頼しても、知識や経験、技術が不十分な会社では適切な対応が受けられない場合があります。 アフターメンテナンス体制は非常に重要であり、将来的にかかるメンテナンス費用や内容を事前に説明してくれる会社が安心です。

水漏れが発生すると大きな損失になる

プールは大量の水をためる設備であるため、万が一水漏れが発生した場合、住宅全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります
屋外の庭に設置されたプールであっても、地盤が水を含んで緩んでしまい、住宅の基礎部分の土が流出する恐れがあります。隣接する建物にも被害を及ぼしてしまうかもしれません。屋上や室内に設けられたプールの場合は、居住空間に水が浸入して内装の損傷や家具・家電製品の故障を引き起こす可能性もあります。
こうしたリスクを防ぐには、設計段階から十分な耐水・防水対策を講じておくことが重要です。また、プールの実績が豊富な設計事務所や施工会社を選ぶことで、安心して長く使える品質とサポートを得ることができます。

将来使わなくなる可能性がある

現在は魅力的に映るプールも、ライフスタイルの変化と共に使用頻度が低下することがあります。例えば、お子さまの成長により水遊びの機会が減る、ご家族の高齢化により利用が難しくなるといったケースがあります。
その結果、使われなくなったプールの維持・管理が負担となってしまうかもしれません。こうした事態を避けるためにも、プールの利用目的や将来像をしっかりと見据えた上で、導入を検討することが大切です


プールを設置する場所

高級注文住宅プール画像

プールを設置する場所によって、得られる快適性や景観、設計上の自由度は異なります。ここでは、代表的な5つの設置場所についてご紹介いたします。

プールの設置場所として一般的なのが、屋外にある庭です。建物の外に設けられるため施工上の制約が比較的少なく、自由度の高いデザインが可能です
さらに庭は家の敷地の中でも来客を迎え入れやすく、開放感に満ちたリゾートのような雰囲気を演出できます。ただし、住宅街に立地している場合には、隣家や通行人からの視線が気になることもあるため、目隠しフェンスや植栽などによるプライバシー対策をしっかり行うことが重要です。また、お子さまの歓声や水しぶきの音など、使用時の騒音が近隣への迷惑となる可能性もあるため、設置前に周辺環境への配慮や事前の説明が大切です

中庭

プライバシーを確保しつつ、住まいの中心にプールを自然と溶け込ませられるのが中庭への設置です。
中庭であれば、目隠しフェンスや壁の設置は不要で、外構にかかるコストも抑えられます。また、建物の構造体に大きな負荷をかけずに施工できるため、設計の自由度も高まります。例えば、建物をコの字型やロの字型に設計して中央にプールを配置すれば、さまざまな部屋から水景を楽しめます。

屋上

抜群の開放感と眺望を兼ね備えたプールを求めるなら、屋上への設置を検討してください。日差しが降り注ぎ、風通しが良く、外部からの視線も届きにくいため、リラックスできる特別な空間が実現します。都心部の高台に位置する住まいであれば、夜景が美しいナイトプールを楽しむことが可能です。
ただし、屋上プールの設計には特に注意が必要です。水の重量に耐えられる構造設計や防水対策が必須となるため、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の住宅が前提となります。さらに、太めの排水管や防水処理など、通常の住宅にはない設備の導入も必要です。

室内

天候や季節に左右されず、年間を通して安定した温度と環境で楽しめるのが、室内に設けるプールです。外気の影響を受けにくいため、水温や清潔さを一定に保ちやすく、健康維持やリラクゼーションに活用したい方に適した選択肢です。
特にインナーテラスと連動した設計にすると、窓越しに自然光を感じられる、贅沢な空間を味わえます。ただし、2階以上の部屋に設置する場合、屋上プールと同様に建物の耐久性への配慮が欠かせません。また、湿気対策や排水設備の整備など、住宅全体の空調や衛生環境に影響を与える要素も多いため、構造計画の段階から丁寧な検討が求められます

地下

地下にプールを設置することで、外部の視線や天候を気にせず、プライベート性の高い空間を実現できます。 
外気温の影響を受けにくいため、水温管理もしやすく、ホームジムやサウナと組み合わせたプライベートスパ空間としても人気があります。トップライトやドライエリアを設けることで、地下とは思えない明るく開放的な空間に仕上げることも可能です。 
ただし、地下室は通風が悪く湿気が溜まりやすい環境のため、結露やカビ対策、適切な換気・空調設備が必須となります。換気・湿気対策や構造計算、防水工事など専門的な検討が欠かせません。


家にプールを設置する際のデザインアイデア


プールはその存在自体が住まいの印象を大きく左右する、象徴的な空間です。ここからは、プールに施すデザインアイデアをいくつかご紹介します。

デザインタイプ 詳細
自然と調和するデザイン プールの周辺に木々を植え、石材やウッドデッキを設けることで、周囲の自然と一体となる落ち着いた雰囲気を演出
モダンなデザイン 白やグレーを基調に直線的なデザインにして、スタイリッシュで洗練された印象に仕上げれば、夜間のライトアップも映える空間
リゾート風のデザイン 南国を思わせる植栽やパラソルやサンベッドなどを配置した広いプールサイドなど、開放的で非日常感あふれる演出



家のプールに取り入れたい機能

プールのある暮らしを快適に、長く楽しむためには、設備面にもこだわりたいところです。ここでは、ご自宅のプールに取り入れることで使い勝手が向上する機能をご紹介します。

温水機能

温水機能を備えたプールであれば、季節を問わず快適に利用できます。温かい水はリラクゼーション効果もあり、ストレスの軽減や睡眠の質の向上につながる可能性があります。
近年では、エネルギー効率に優れたヒートポンプ式の加温装置も普及しており、ランニングコストを抑えながら快適な温水環境を整えることが可能です

流水機能

プール内の水に流れを作り出せるのが、流水機能です。水流に逆らって運動することで、限られたスペースでも効果的な有酸素運動を行えます。多くの流水プールは水流を弱めに設定でき、歩行訓練や軽い運動にむいているため、ご高齢の方やリハビリ中の方にも適しています。
さらに、流れる水の動きは視覚的にも心地よく、一定のリズムで揺れる水面がリラクゼーション効果をもたらしてくれます。


アーネストアーキテクツが手掛けたプール付き一軒家の施工事例

ここからは、建築設計事務所のアーネストアーキテクツが手掛けたプール付き一軒家の事例をご紹介します。ぜひ理想の住まいづくりのヒントとしてご覧ください。

海と対峙するセカンドハウス

別荘建築│インフィニティ―プール
別荘建築│テラスにあるプール

海が目の前に広がるセカンドハウスでは、テラスにインフィニティプールを設けています。インフィニティプールでは、まるで水平線と一続きになったかのような一体感を味わえます。
温水仕様のため通年での利用ができ、昼は爽やかに、夜は水中照明による幻想的な空間を演出。海とのつながりを楽しみながら、時の移ろいを感じられる空間です。

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URBAN RESORT HOUSE

Pool and Home gym design│高級住宅 プールとホームジム
高級注文住宅プール画像

都心の喧騒を忘れさせるように設計された住宅の地下には、プールやホームジムが設けられ、上質な空間が広がります。アプローチの水盤を通して届く柔らかな光が、プールの壁面に陰影を落とし、刻一刻と変わる表情を描き出します。
黒を基調とした空間が光の揺らぎを際立たせ、隣接するホームジムと共に、プライベートリゾートを堪能できます。

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眺望を独占するガレージハウス

高級住宅のプール 
高級住宅のシアタールーム

プールを中心に、プレイルーム・サウナ・BBQスペース・アウトドアリビングをひとつながりに設計した、水辺のリゾート空間。プレイルームから屋外に出れば、鮮やかな緑と水景が広がり、トレーニング後にそのままプールでクールダウンも可能です。各フロアで異なる用途を持たせた住まいは、家族や友人を招いて様々なシーンを楽しめます。

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プール付きの一軒家を建てて暮らしを豊かに彩ろう

自宅にプールを設けることで日常の中に特別な空間が生まれ、暮らしが豊かに彩られます。ただし、設計や維持・管理において考慮すべき点もいくつかあるため、高い設計力と豊富な実績のある設計事務所に依頼をすることが大切です。
 
私たち「アーネストアーキテクツ」は、プール付き住宅の設計を数多く手掛けてきた経験豊富な建築設計事務所です
インフィニティプールや屋内プール、リゾート感あふれる中庭プールなど、多彩なデザインに対応可能。敷地条件やライフスタイルに合わせたオーダーメイド設計で、機能性と美しさを兼ね備えたプール空間を実現します。耐久性・メンテナンス性にも配慮し、長く安心して使えるプールをご提案いたします。
「家にプール!」という夢を叶えたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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