80坪で快適に暮らす注文住宅とは?
2025.6.26
注文住宅の間取り
Earnest architects

「快適に住める家を建てたい」と考えたとき、注文住宅を選ぶ人が増えています。ですが、ライフスタイルにあった間取りや設備を実現するためには、どれくらいの広さの家がよいのでしょうか。また、どれくらいの予算で建てられるのでしょうか。
この記事では、80坪で快適に暮らす注文住宅についてと、その費用感をご紹介します。
目次
ゆったり暮らす注文住宅!ベストな広さは80坪?!

家づくりを検討した際に、はじめに各部屋の広さを想像する方が多いと思います。ここでは、4人家族の要望を例に挙げて紹介して行きます。
☑LDKは家族が集うから30帖以上は欲しい。 ☑夫婦の寝室は別にしたい。各8帖以上でそれぞれに大容量のウォークインクローゼットをつけたい。 ☑子供部屋は個室が必要で各6帖ずつ。 ☑水回りに関してはトイレは最低でも2つ。洗面ボウルも2つ。お風呂は広めのバスタブでゆったりと浸かりたい。 ☑玄関はダイナミックに吹き抜けにしたい。 ☑両親や友人が遊びに来た際に泊まるゲストルーム(客間)が必要。 |
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このような希望を叶えるのであれば80坪は必要になります。また、一般的に、家政婦や業者に頼らず日常の掃除やメンテナンスができるのは70~80坪までといわれています。使い勝手も考慮した住宅としては適切な広さといえるのではないでしょうか。
日本の住宅の広さは平均28坪
国土交通省の令和6年「住宅経済関連データ」によれば、令和5年度の日本の住宅の広さは、平均で28坪。持ち家に限ってみれば35坪ほどとなっています。広いといわれるアメリカの住宅では、令和5年度の1戸当たりの床面積は60坪ほどで、日本の持ち家と比べると約2倍ほどの差があるといわれています。
ただし、これらの坪数は1人暮らしやマンションなども合わせたデータになります。先ほど例に挙げたような4人家族の要望を反映させたゆったり暮らす注文住宅なら戸建で80坪がベストといえます。
80坪の注文住宅はいくらで建てられる?
大手ハウスメーカーなら坪単価150万円ほど
木造や鉄骨造、コンクリート造など、建物の構造体や使用する素材によって価格にばらつきはありますが、大手ハウスメーカーで高級仕様の注文住宅を建てる場合、坪単価はおおよそ150万円~といわれています。80坪の住宅であれば約12,000万円で建てられる計算です。しかし、坪単価に外構や照明、エアコンが含まれていないケースや、本体価格のみのケースなど、会社によって坪単価の基準が異なります。また、既存のプランの中から好きなキッチンや仕上げ材を数種類の中から選ぶことを「注文」といっていることもあるため、注意が必要です。
ハウスメーカーと設計事務所の違い
注文住宅の価格の中には、会社経費、広告宣伝費、人件費、材料費や下請け費用など、さまざまな経費が盛り込まれます。ハウスメーカーはある程度規格化した建材を大量に発注することでコストを抑えられる一方、テレビCMや紙媒体などに大きく広告を打っている大手ハウスメーカーの場合、広告宣伝費に多額のお金がかかります。建材や資材を安く購入できても、広告費などに経費が使われるため住宅そのもののコストダウンが図れていない場合があります。しかし、実績のある建築設計事務所などでは、間接経費(広告や営業の費用)を抑え、同じ予算で実際の建築費に割り当てられる金額が多くなり、規格化されたハウスメーカーよりも土地の形状や周囲の環境に合わせた質の高い家づくりが可能です。
注文住宅の自由度なら建築設計事務所!
こだわりたいデザイン性
快適に暮らせる家を建てるためには間取りや広さ、空調や断熱、防犯性、耐震性といった住宅の基本的な性能だけでなく、デザイン性も重要になります。特に80坪クラスの注文住宅を建てるなら、他の住まいとはひと味違うデザイン性にもこだわりたいものです。
ハウスメーカーの場合、注文住宅といっても提携しているキッチンメーカーや建材メーカーの商品の中から選ばなければならなかったり、窓やサッシの大きさなども規格があります。だからこそ、大手ハウスメーカーは高い基本性能を一定の価格で提供できるのです。しかし、デザイン面では規格内で行わなければならない制約があるため、どこかで見たことのある似たような家になりがちです。また、規格外の仕様にすると、結果的に設計事務所による完全自由設計と同程度の費用がかかってしまったという声も聞かれます。
注文住宅で家を建てるならオリジナリティが欲しい方、叶えたい希望やこだわりが多い方は、その土地の形状や周囲の環境に合わせて一から設計する設計事務所がおすすめです。窓やサッシの大きさもデザインに合わせて設計するため壁の全面を開口とした全面開口などの大胆なデザインが可能です。
相談前に条件を整理!こだわりポイントの多い間取り・キッチン・収納

家を建てる前に条件を整理する
80坪クラスの注文住宅を建てるときにまずすべきことは、建てたい家でのライフスタイルをイメージして整理することです。
何人で住むか、誰が住むかは、現在だけでなく将来的なものも考慮して検討することが大切です。いずれお子様が独立して家を出るのであれば子供部屋は必要最低限の広さにして、家族が集まるライブラリーを設けたり、将来同居を想定するなら、お子様が自動車を持った時のガレージスペースの検討も必要になるかと思います。また、間取り、設備、デザインなど、家族全員で要望を出し合うことも重要です。こだわりたいポイントをお伝えいただければ、設計士目線でみた最適なご提案が可能です。
注文住宅でこだわりたいのは間取り・キッチン・収納
注文住宅の建築を検討している人がこだわりたいと考えるポイントの上位を占めるのは、「間取り」「キッチン」「収納」です。そのほか、外観デザインやインテリアなどもこだわりたいポイントとして挙げられます。生活動線を考えた快適な間取りはもちろん、キッチンのスタイルや設備、収納の場所や広さなどを、できるだけ具体的にイメージしておくことが大切です。
こだわりたいポイントを整理する際には、具体的なイメージがなくても、こだわりたい理由や今何に不便を感じていてどうしたいのかを整理するだけでも十分です。
まとめ【80坪で快適に暮らす注文住宅】
将来のことを考えても、こだわりの注文住宅で快適に暮らすためには、80坪程度の広さがある住まいが理想的です。大手ハウスメーカーで建てるなら建設費は約12,000万円が目安。完全フルオーダーの高級注文住宅なら、その上の費用が目安となります。価格よりも完成する家の質にこだわりたいと考えるなら、ぜひ設計事務所・アーネストアーキテクツへご相談ください。