第三回│バイオエタノール燃料
2015.2.15
こだわり
志賀洋公
EcoSmart Fire
バイオエタノール燃料
当社ではバイオエタノール暖炉で使用する【バイオエタノール燃料】を販売しております。先般お伝え致しましたが、バイオエタノール燃料は別名【発酵アルコール】とも称され、実は身近なものに姿を変えて存在しています。例えば食品添加物や石鹸、シャンプーなどに入っていたりもします。
通常バイオエタノールと聞くと排気ガス削減を目的としたガソリンに混ぜたものを想像される方が多いのではないでしょうか。しかしこれは産業用アルコールと言い、精製が粗く、とてもじゃないですが住宅で使用する燃料とは成り得ません。
先週の寄稿でバイオエタノール暖炉は煤や煙を排出しないエコな製品とご案内致しましたが、これは燃料によるところがとても大きいのです。精製が粗い燃料は煤の発生が多く、あまりクリーンではありません。
当社が販売しているのは工業用発酵アルコールと言い、産業用アルコールを更に精製し燃料用に加工したものです。自社製品のご紹介ばかりで恐縮ではありますが、弊社が製造を委託しているアルコール工場を簡単に御紹介させていただきます。この燃料がバイオエタノール暖炉のエコを謳うには欠かせない役割を果たします。
実は日本国内においてバイオエタノールの9割は輸入に頼っており、その大半をブラジルが占めています。ブラジルのバイオエタノールはさとうきびが原料で当社の燃料も同様サトウキビが元となります。これを定期的に工場へタンクローリーで仕入れ、地下の貯蔵庫へ保管します。
ここから管を通し、精製したものを少し小さめの屋内の貯蔵施設に貯めます。上を見上げるとアルコールタンクが見えます、少し怖いです。
ここから専用のホースで一つ一つボトルに注入して行きます。
このようにアルコールの製造過程はシンプルではありますが、とても大きな設備を要します。まだまだお見せ出来なかった設備も沢山あり、工場好きな方にはたまらない見学スポットだと思います。ご興味ある方は是非。