2023.5.23

こだわり

Earnest architects

今回のコラムでは、アーネストグループの創業者である山口のインタビュー内容を、書籍に先行して少しだけ、お届けさせていただきます。


大きな課題があるからこそのやりがい

当社は昨年の11月に創業40年を迎えることができました。これもひとえに皆様のご支援ご芳情の賜と深謝申し上げます。40年という節目に発行させていただく書籍を通して思うことは、「大きな課題があるからこそやりがいがある」ということ。当社は、創業当初からお客様に寄り添った家づくりを行って参りました。快適な住まいを求められるのは皆様同じですが、その『快適』はそれぞれ異なります。自然光がたっぷり入る、明るく開放的な空間を心地良いと思う方もいらっしゃれば、直射日光が苦手でお部屋の照度は暗く、雰囲気がある空間が落ち着く方もいらっしゃいます。皆様、異なるものさしをお持ちですので、まずはお客様の人生観、考え方に触れるところから始まります。そして、異なる要望や課題、敷地条件や環境に応じた“アイディア”が必要になります。生みの苦しみは、創業から40年たった今も変わることはありません。
現代の住宅は、世の中の進歩に伴い、求められる機能も多様化しています。難易度が高くなり、課題もますます増えますが、大きな課題を乗り越えたときの達成感はやりがいにつながっています。現在では、1,000棟を超える住宅を手掛けていますが、その1棟1棟に深い思い入れがあり、当時のことを鮮明に思い出します。それは、その1棟1棟が難題の連続で苦労したからでしょうね。その苦労に比例して、作品の完成度は高まって行くので、それはこれからもずっと続けなければならないことだと思っています。




一人ひとりの成長が会社の成長につながる

当社はこれまで、主に個人住宅を手がけてきましたが、ここ数年は集合住宅やホテル、商業施設などの依頼も増えています。地方や海外からの依頼も増え、その地域特有の課題を建物で解決するといった役割を担うこともあります。スケールの大きなグランドデザインを通じて、ダイナミックな造形美を際立たせることができ、同時にこれまで培った知識やアイディアを生かす楽しさも感じています。常に新しいことに挑戦したいという好奇心が、新たな分野の開拓にもつながります。今後もチャンスがあれば、住宅以外のプロジェクトにも手を挙げたいと思っています。
そんな、新たな取り組みを行う上でも心強いのは、創業40年を迎え、一人ひとりのスタッフが成長し、組織力がますます強化されている点です。当社は各分野の専門家がひとつのプロジェクトをチームで取り組む「組織設計(分業制)」を行っています。その一人ひとりが多くの経験を積むことで、会社全体の成長に直結してくるのです。プロジェクトを一人の設計士がすべてを見るスタイルでは、その成長は掛ける「1」になりますが、各分野の専門家がそれぞれに成長した場合、2乗3乗となります。それが、「組織設計(分業制)」の利点のひとつです。よりレベルの高い要望に応えるため、今後も組織全体で進化し続ける姿勢を持ち続けたいですね。

書籍に先行してお届けしたインタビューはいかがでしたでしょうか。当社が40年に渡って継続してきたこと。また、今後の展望を少しでも、皆様にお伝えすることができれば幸いです。
当社も40年を迎え、勤続年数が10年以上の社員が多く、15年20年を迎える者も少なくありません。知識や経験を積んだことで社員一人ひとりのレベルが向上し、より高度な課題に取り組めるようになりました。これからは、新たな分野の開拓も視野に入れ、更なる進化を遂げられるように邁進する所存です。今後とも、アーネストグループに変わらぬご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

次回は「本のタイトル」についてお話致します。お楽しみに!

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