住宅以外の設計「リゾートホテル」
2023.1.11
こだわり
Earnest architects
住宅以外の設計「リゾートホテル」
当社は、高級注文住宅の設計を主に行っている設計事務所ですが、現在は高級注文住宅で培った設計力を生かし、住宅以外の設計もご依頼頂いています。
以前は、住宅を設計させて頂いたお客様から、経営されている会社の社屋や開業している医院の建設など、住宅のご依頼を通して承るケースが多かったのですが、近年は、新規のお客様から商業施設や医院建築をご依頼されるケースも増えました。これは、私たちがつくり上げた作品への評価だと自負しております。
そこで、今週から始まる連載では、住宅以外の設計にスポットを当ててご紹介したいと思います。第一回目の今回は「リゾートホテル」です。
今回ご紹介する作品は、当社の作品が掲載されている雑誌をご覧になられたオーナーからお問い合わせを頂き、スタートしたプロジェクトです。オーナーが偶然見つけた手付かずの雰囲気を残す静かで美しいビーチ。ありのままの自然の姿に心を打たれ、この場所にホテルを建てたいと計画されました。以前から雑誌で目にしていた当社にお声がけしたとのこと。
敷地は県有の海岸・保安林に面しており、直接海岸へアクセスが可能という希少な好条件。10室以上の客室がある宿泊施設の場合、開発申請の審査対象となるため客室は9室に抑え、延べ床面積2,450㎡に対して9室という贅沢な間取りになっています。このうち、8室はプライベートプールを設けたラグジュアリーなつくりとなっており、西海岸ビーチリゾートエリアの中でも、‟特別感”を求めて設計致しました。
海岸線に対し平行に長く建物を配置、客室は海側に大きく開いたため、ほぼ全室でバルコニーとプールを海側に配置できました。そして、開口は大型のサッシ・ガラスで室内と一体化されているため、室内からはプール越しに海を眺める設計となっています。また、日中のプールは日の光を受け水面がきらきらと輝き、夜は水中照明によって浮かび上がる幻想的な雰囲気を醸し出す、インテリアの役割も果たしています。
バスルームが部屋の奥に位置する客室も仕切り壁をガラスにしているため、海を臨みながら入浴することができ、室内のどこにいても視界に海をとらえることを意識した設計です。
外観は、直線的な横長の箱に抽象的な琉球ブロックの透かし壁と柱型の琉球石灰岩が、ミニマルデザインの中に地域性を印象づけています。建物は海岸線を走る国道から少し奥まったところにあり、入り口のデザインも控えめにして、その手付かずの自然の姿を残すビーチに相応しく、そっと佇む大人のリゾート。すべてはそこに帰路するように配慮しています。
現在も、住宅以外のプロジェクトが進行しており、直近の宿泊施設は韓国からVillaの設計をご依頼頂きました。こちらのプロジェクトは動き出したばかりの計画です。進捗が進み次第、WEBサイトやブログでご紹介させて頂ければと思います。
今回は、当社が設計した「リゾートホテル」をご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?ホテルなどの宿泊施設は、高級住宅で得た知識や経験が活かしやすい設計でもあります。当社のお客様は世界中を旅行され、各国で泊ったホテルのインテリアを参考にして欲しいとご要望されることも多いからです。
当社は住宅だけではなく、今回ご紹介した宿泊施設以外にも医療施設や本社ビルの設計なども手掛けています。概念にとらわれない自由な発想は、さまざまな設計に応用できます。住宅以外の設計も、ぜひお気軽にご相談ください。
お問い合わせ先:0120-332-363