2018.3.26

エクステリア

黄木和志

AVELCO

タイルデザインの方向性

黄木 和志
Ougi Yasushi
Maristoブランドマネージャー

デザインタイル「Maristo(マリスト)」のブランドマネージャー黄木と申します。前回のコラムでは世界のタイル事情をほんの少し、そしてイタリア紀行を書かせて頂きました。今回はイタリアのタイル見本市「CERSAIE(チェルサイエ)」で見たタイルのトレンドと、Maristo新商品をご紹介させて頂ければと思います。

近年のタイルトレンドと言えば、『異素材の再現』の一言に尽きると思います。要因として、タイル製造技術の飛躍的な向上、施釉にデジタルインクジェットを用いたり、大型サイズのプレス方法に新技術が取り入れたりなど・・・。
結果として生み出されたのが、よりリアルな「天然石調タイル」、「木目柄タイル」、「金属調タイル」ではないでしょうか。

代表的なものをご紹介します。

<1> マーブル系

昨年に引き続き、マーブル系をメイン展示しているメーカーが多数ありました。商品の品質は、価格重視の施釉磨きもしくはブライト品か、より本石を追求したハイクオリティ品の両極。
テクスチャーは、従来の磨き・マット・アンチスリップタイプに加えて、「サテン仕上げ」という新たなものも見られました。大理石が使い込まれて摩耗したテクスチャーを表現しているといいます。

Cersaieマーブル調タイル

そしてMaristoがセレクトしたのが、こちら。

『ANIMA』シリーズ ※4月より随時発売開始

イタリア、フランス、イランで産出される特徴的な大理石を、忠実に再現したエレガントなマーブルタイルです。白系、グレー系、黒系の3色展開です。

<2> ブルーストーン

テラゾーや、マーブルに続いて多かったのが、ブルーストーン調タイル。ベルギー産の「ベルジャンブルーストーン」を模したものです。各メーカーでは、本石の黒以外の色も展開しているところも見られました。

ブルーストーン調タイルの展示

続いてMaristoセレクトアイテムはこちら。

『Belgica』(ベルジカ)シリーズ ※4月より随時発売開始

本石にもよく含まれる「ウミユリ」の化石まで忠実に再現しています。Maristoでは600×300角、300角、300×200角などサイズバリエーションを増やし、様々なパターン貼りが楽しめます。

<3>金属調(メタリック)タイル

今後も増えていくのでは、と予想されるメタリック調タイル。金属の経年変化による錆を忠実に再現し、展示の中でもひときわ目を引きました。

金属調タイルの展示

金属調のうち、Maristoのセレクトアイテムは、『Tube』シリーズ。実際の赤錆の経年変化を観察し、モデルとした商品のほか、オリジナルの白系と黒系も含むアイテムです。

『Tube』シリーズ ※4月以降随時発売

<4> 大型タイル

大型タイルの形状は、3200×1600角、3000角×1000角、2400×1200角など各社様々。同じシリーズ内でノーマルの厚みと薄型を両方取り扱いするメーカーが増加していました。

大型タイルの展示

Maristoでも4月より薄型大判タイルを取り扱います。3.5㎜厚と5.6㎜厚を用意しました。用途、デザインの幅が広がります!

ここまで、長々とチェルサイエトレンドと、Maristo 新アイテムのご紹介をして参りましたが、5月に開催する新商品発表会「Maristo Collection 2018」にて実物をご覧いただけます。5月開催を予定しており、講師の方をお迎えし、建築・デザインにまつわるトークショーなども行います!

※5月より各拠点で随時開催致します。
 ご興味のある方は是非、マリスト六本木までお問合せ下さい!

さて、続く第4稿では、Maristoの新たなチャレンジ・最新LED照明について、ご紹介させていただきます。お楽しみに!


Maristoウェブサイト