第三回│石材のプロジェクト
2017.8.28
エクステリア
山形雅之助
ADVAN
石材のプロジェクト
第三回目の今回は、アドヴァンで行った石材のプロジェクトに関してご紹介させて頂きたいと思います。
二子玉川再開発。
東急田園都市線の二子玉川駅前に展開する再開発プロジェクトでは、その顔とも言える外壁に採用されている最新デザインの石壁をアドヴァンが手掛けました。
石本来の色幅、異なった表面仕上げが織りなすオリジナリティ溢れるデザインで、地層が堆積しているイメージの壁のため、あえて色ムラをミックスさせ、異なる表面仕上げもミックスしました。色ムラや異なる仕上げを全体のバランスの中で統制のとれたデザインにするために全ての製品を設計立会いのもと石材の製品展開後に入替えを実施して、バランスの取れたイメージ通りの外壁を実現させました。
また、別の壁面には白地に黒の直線状で横流れのストライプ柄が特徴のトルコ産の大理石、シルバーストライプ使い、ストライプ柄を最低50mつなげて見せたいという前代未聞の要望に応えるため、あらゆる角度から検証を行いました。
まず、直線のストライプの柄が揃っている原石を10石選び出すのに、100個の原石をチェックしてストライプの柄を合わせました。さらに、ストライプの柄をつなげるように上手く挽板を製品に切断する技術は、その石を毎日加工しているトルコ工場でしかうまく行かず、トルコの工場も日本向け製品製作は初めてだったため、アドヴァンの専門スタッフによる製作指導を重ねて、要求を実現させました。
アドヴァンの総力を存分に発揮した再開発工事は1日に200人以上の石工事・タイル工事の人員を投入して短期間に難工事を完成させ、自社社員も1日に50人以上を投入しました。現場では工事補助、清掃など工事がスムーズ運ぶ手伝いを積極的に実践しています。
【二子玉川再開発PJ】
・サビ石(中国産の御影石)とシルバーストライプ(トルコの大理石)を使用
サビ石(御影石)
シルバーストライプ(大理石)
山西黒風タイル(磁器タイル)
これらの条件の厳しいプロジェクトも、社員が一丸となってお客様のお役にたつ、それがアドヴァンの社風です。プロジェクトの大小に関わらず、お客様の要望に真摯に応えて行くことが、プロジェクトを成功に導く秘訣だと思っています。