第二回│規格石材・天然石の色
2017.8.7
エクステリア
山形雅之助
ADVAN
規格石材・天然石の色
今週は、様々な石を品揃えしていくうちに当社の取引先も世界中に広がり、アドヴァンの機転となった石材についてお話させて頂きます。
以前の石材は全てオーダーメイドだったため、価格が不明瞭で分かりづらく、結果的に予算をオーバーしてしまうことで問題になることも多かった石材。そこで、アドヴァンが取り組んだのが石材の規格化です。
今までは現場に合わせてカットしていたものを、石材がより豪華に見える400角としました。今でこそ規格石材専用の製造機械が存在しますが、当時はそのような機械は無く、大型のスラブマシーンから一辺ずつ切断をしていました。カネテ(90°)サイズ、厚み等、すべて管理しなければ現場に納められなかったため、困難を来しましたが、その中でも特に難しかったのが色でした。
天然石には、御影石、大理石、ライムストーンといった石種がありますが、特に大理石は柄・色とも幅が大きく、ヨーロッパの人にとっては見慣れた当然の色幅であっても、日本人にとっては大理石が一般的ではなかった為に、受け入れられないことが多かったのです。この点の話し合いは非常に難しいものになりました。
現在は日本人も多くヨーロッパへでかけ、大理石を目にするようになり、逆に色幅がある事が天然石の良さであるという認識になって来ています。
石材は言うまでもなく天然のものであり、地球の数億年の営みよって生み出されている神秘的な産物です。その石の色や柄は世界でひとつだけのもの。そのことを楽しんで頂きたいと思います。