2016.6.19

エクステリア

志水りえ

モダンリビング 編集長

「心地よい居場所」② ラフ&ラグジュリーなタイ・プーケットのホテル

「心地よい居場所」の第二回目は、タイのプーケットにあるリゾートホテル、ポイント・ヤム・バイ・コモです。
ポイント・ヤム・バイ・コモは、現在世界的に注目されているデザイナー、パオラ・ナヴォーネがデザインしたリゾートホテルです。デザイナーが空間を手掛ける場合、内装デザインだけの場合も多いのですが、ここでは照明や家具、テーブルウエア、ファブリック、灰皿、ゴミ箱にいたるまですべてを、このホテルのためにパラオがデザインしているのが特徴です。雰囲気はタイの伝統的なものとモダンをミックスしており、使用した素材の約9割はタイ国内のもの。「私の考えるラグジュアリーとは、気取らないこと」――。これはパオラ・ナヴォーネがデザインするプロダクトのキーワードですが、ここポイント・ヤム・バイ・コモでもその世界観が全体的に反映されており、ホテルの居心地のよさの最大の要因になっています。

ホテルはプーケットの東側にあるヤム岬の最先端にあり、ほぼ360度海景が見渡せるという最高のロケーション。早朝プールで泳ぎながら朝日を浴び、昼はこの地域独特の尖った山々や穏やかな海を眺め、夜はプールサイドでカクテルなどを飲みながら夕日や星空を見てぼんやり過ごす…。景色の異なる多くの居場所から刻々と変化するヤム岬の眺望を楽しむことができます。

まずはエントランス。海の景色を背景に、大きな木をくり抜いたダイナミックな彫刻のようなシェーズロングが出迎えます。建物の中を通り、プールサイドに着くと、そこは3方向に海景が広がるパノラミックな居場所。ホテル棟には客室が約80室、そのほかにヴィラが約30棟あります。特に海を独占する大空間のヴィラは2方向に広がる海を望むラグジュアリーな別荘そのもの。各部屋はモノトーン、ブルー系、グリーン系と部屋ごとにカラーが異なり、どの空間にもわくわくするような海のモチーフの雑貨がコーディネイトされていてリゾート気分が盛り上がります。

タイキュイジーヌのレストランは、パオラが好きな金魚の巨大なモチーフが壁面いっぱいに描かれた真っ赤な空間。プールサイドにあるイタリアンレストランには、天井に直径2mの籐の照明が風にゆらゆら揺れてリラックス感満載。パオラがタイ国内を旅して吸収した伝統的なエッセンスを再解釈した空間は、なんともチャーミングで、どこか”ふふっ”と笑ってしまうような楽しい空間なのです!

前回のテーマは人の居場所は家具がつくる…ということでしたが、今回は、居心地のよさを左右するのは、そこにあるデザイン!ということをお伝えできればと思います。食事をするとき、手や口元に触れるスプーンやフォークやコーヒーカップ、体に触れるタオルやバスローブ、いつも視界に入る壁紙や照明。いかに小物や雑貨がその場の気持ちよさを生み出すか――このホテルで改めてそれを実感したことを覚えています。

撮影/下村康典

Point Yamu by Como


☎+66 2 625 3322
225 Moo 7, Paklok, Talang, Phuket
83110, Thailand
http://www.comohotels.com/pointyamu
pointyamu@comohotels.com
Rooms:部屋数79+Villa27
COMO Suite : 45,000THB〜
One Bedroom Pool Villa : 45,000THB〜
Two Bedroom Pool Villa : 69,000THB〜
COMO Pool Villa : 93,000THB〜


※ 部屋の価格はシーズンにより変わります。(2016年2月の情報です)

2016年6月7日発売
モダンリビング
http://www.hearst.co.jp/brands/modernliving