CONCEPT
外国人オーナーの別荘計画で、オーナーの友人で日本に長く暮らすご夫妻を代理人として始まったプロジェクト。オーナーは世界中に別荘をお持ちで、日本の別荘には和のテイストを取り入れた空間を希望された。玄関扉を開けると左側の大開口からマリーナの景色を臨み、正面には壁面を伝う滝が出迎える。アプローチは照度を敢えて落とし、大空間のパブリックスペースに抜けた際の広がりや明るさをより感じられる設計とした。パブリックスペースは200㎡以上ある大空間。単純な構成では間延びしてしまうため、リビング部分は床のレベルを下げて空間にリズムをつけ、床材と天井の照明を灯した際の色合いを合わせたデザインにすることで、開放的な広がりと共に安定感のある心地の良さを叶えている。この別荘で最も眺めの良い場所にメインダイニングをレイアウトし、友人や親族と共に会話を楽しむ語らいの場に。9室ある個室すべての部屋を海側に配置し、マリーナの美しい景観をどの部屋からも楽しめる別荘らしい、ロケーションを最大限に生かしたプランとなった。