CONCEPT
2層吹き抜けの円柱のリビングを建物の「核」とし、各スペースを結んだことで建物全体に安定感を与えた重厚な間取りを実現。2層吹き抜けのエントランスからまっすぐに進むと、もてなしの空間でもある和室が。洋館から和の空間へ誘う前室が期待感を高める。リビングを中心に東側に和室、西側にファミリールームを設け、庭に大きく広かれた開口も円柱に合わせた曲線を描くことで、庭への視界が同心円上に広がり、健やかな陽光が陽だまりをつくる。重厚な建築に対してインテリアはベージュを基調とした柔らかさを持ち、天井に設えた繊細な装飾やアイアンの手すりなど、様々なエレメントがこの家に漂うエレガントな雰囲気を漂わせる。広い庭に植えられたシンボルツリーのオリーブの老樹はどの部屋からも眺められ、大理石の床に映り込む神秘的な姿を見せる。そして、梢を広げた老樹は家族を見守る。リビングを中心に、いつも家族の麗らかな声が住まいに広がる、幸福に満たされる住まい。