CONCEPT
オーナーが新居にイメージしたのは「丘の上に建つプライベートホテル」。その希望に沿うような、道路面からかなりの高低差がある土地を探すことから始め、やっと見つけた理想の敷地。そのため、低い道路側に壁を立ち上げて土を盛り、敷地の一番高いところに合わせて建物と庭を計画した。道路面から高さをとったことで人と車のアプローチはトンネルを掘り、アルファベットのYの字のように合流するもの。その合流地点から吹き抜けになり、上からは自然光が注ぎ、壁面は庭の水盤から壁を伝って水が流れ落ちるドラマチックな演出とした。トンネルをくぐり、エレベーターでたどり着くのは開放的なリビングルーム。意図的に設けた空間のコントラストが更なる開放感を与える。窓の位置は繰り返しシミュレーションすることで、どこにいても外部の視線が気にならない空間を実現。都心でプールや露天風呂を楽しめるのも、高いセキュリティがあればこそ。高いセキュリティがもたらすプライベート空間で、やすらぎを堪能する。