CONCEPT
「水を使った仕掛け」と「曲線を描く階段」その2つがある家にずっと憧れていたというオーナーに向けて、中庭に大きな水盤を設け、その正面にそびえ立つ緩やかなカーブを描く壁面に水が伝う滝を設けたプランを提案。高さ5mの滝が流れる壁には錆御影石を使用し、石のごつごつとした質感を敢えて残したことで、伝う水が跳ねて様々な表情を見せる。中庭に面したバーカウンターのあるリビングダイニングは、大開口からダイナミックな滝と波打つ水盤を臨む。そして、オーナーが希望した「曲線を描く階段」は外壁の緩やかなカーブに沿うことで、階段全体をより滑らかな印象に仕上げた。階段脇にあるバーカウンターも円形とし、オブジェのように配置し、外観や室内のポイントに曲線を用いることで、ダイナミックな設計に柔らかさを与えている。細かな動線にも気を配り、お子様が長時間バスルームを独占してもパウダールームを自由に使えるよう、脱衣室を設けたり、アスレチックルームへのアクセスは小さな階段のみとした秘密基地のような空間に。家族それぞれが心地良い距離感が保てるように配慮を行った。