CONCEPT
海外で暮らしていたオーナーが日本に帰国するため、計画された住まい。そのため、打ち合わせの多くをオンラインで行ったが、主要な個所はCGを多用することで、分かりやすい打ち合わせを心掛けた。敷地内で高低差があり、敷地下の南西に隣家が建つことを前提に東側をメインに展開したことで建物には南の光も入り、この敷地の一番高い部分を利用する。その高低差をうまく利用し、弧を描くアプローチを進むと見えてくる外観に風格を宿した。地下1階はガレージとエントランス、ゲストルームとホームジムがある。各階に光を注ぐ3層吹き抜けの螺旋階段を住まいの核として配置し、1階は家族のプライベートスペースと、広いテラスが隣接する。2階はLDKとプレイルームがあり、海の臨むこの家で一番眺望の良い場所にリビングをレイアウトし、開口部を曲線で仕上げることで景色をパノラマで捉えた。街の灯と豊潤な海を眼下に望む住まいは、家族や友人と濃密な時を楽しめる。