CONCEPT
東京の住まいではできない楽しみ方をしたいと希望された別荘。自宅は茶系と黒を合わせたヨーロピアンモダンで和室がなかったことから、別荘には和室が欲しいとの希望を受けた。外観は屋根形状にボリュームを持たせ、流れるような勾配屋根が塀とつながり敷地をぐるりと囲む、曲線のラインをポイントとしている。インテリアは自宅とは異なるモノトーンを基調としたモダンテイスト。リビングダイニングともに吹き抜けの開放感とリビングは扇形の形状とし、庭の緑が一番良く見える位置にレイアウト。1階にはご夫婦それぞれの寝室があり、奥様の部屋のみステンドグラスやシャンデリアがあるクラシカルテイストに。2階はゲストルームと念願の和室がある。和室は庇を深く設けることで周囲の美しい景色のみを切り取り、オーナーが幼少期に経験した、畳に寝転んで風鈴の音を聞きながらうたた寝をする、ノスタルジックな思い出とシンクロする空間となった。緑豊かな景色を身近に感じる別荘地だからできる楽しみを謳歌する。