CONCEPT
セキュリティ面での安心感を大切にされたオーナー。高台の傾斜地の高低差を利用し、地下1階地上2階の住まいは道路側から見ると1階部分が2階に相当する高さとなり、周囲を外堀で囲むことで外部からの視線を遮った。4台分のビルトインガレージの上に2階建ての住居を配置し、外壁の内部を曲線にしたことで庭先に表情を付け、近隣の環境があまり気にならないよう努めている。地下1階は滝が流れるエントランスホールや和室などのもてなしの空間とし、1階はゆったりと庭園や水盤を臨むパブリックスペースがある。そして、2階はプライベートエリア。この各階につながる階段室に電動のシャッターを備えており、もしもの際に不審者をシャットアウトできる設計とした。こうした万全のセキュリティを空間に溶け込むようにデザインしたことで、重々しい印象は与えずにセキュリティーとデザイン性の両立を図った。外部からの視線をシャットアウトしても、室内からの景色は確保でき、傾斜地という立地の特性を最大限に引き出すことで生まれた、プライバシーと眺望を両立させた住まい。