CONCEPT
閑静な住宅街へのゲストハウス計画です。隣地に立つ母屋の離れとしても機能する為、非日常の体験をゲストに提供しつつ、母屋との一体感も考慮し設計しました。道路に面したファサードは非住宅を意図して重厚なボリュームの空隙を抜けるように内部へ誘導し、非日常の別世界を意識させています。建物内部は敷地を有効活用する為、３ｍの境界塀を設けて周囲の視線を遮断し、2層吹き抜けのLDKに大開口を設置した開放的な空間です。塀と建物の間に、雑木や苔の美しい植栽を施し、開口から緑や青空を取り込むことで部屋に広がりをもたせました。また、ゲストハウスのテラスと母屋の庭を軸線上に繋ぐことで、奥行きも感じられます。テラスには電動ルーバーを設置し、利便性も高めました。夜になると幻想的に植栽を照らす外部の照明計画は、自由に色を変えることができ、シーンに合わせた様々なライティングでゲストをもてなします。日常生活から離れて心身をリフレッシュし、自分と向き合う時間を過ごすリトリートを意識した作品です。
