CONCEPT
風通しが良く、明るく、防犯性の高い家を要望されたが要塞のような閉鎖的な家ではなく、角地の立地を生かしたデザイン性の高い外観を求められた。周囲の建物からの視線を感じず生活したいという要望から、巻貝の様なシェル(外殻)を設け直接建物内部の様子が解らない外観とした。外壁の一部に強化ガラスを重ねて曲線を描くことで風通しと明るさを確保し、ガラスの透明感が閉鎖的なイメージを払拭する。複数の車を所有され、移動は主に車を使用するためガレージからのアクセスが日常動線となるが、来客用の玄関とアプローチは別に設けたいとの希望を受けた。そこで、メインエントランスはアイアンの門扉を抜けて建物を回り込むように階段を上がり、中庭を臨む二層吹き抜けの光溢れる空間が出迎える演出に。メインエントランスからつながるリビングも2層吹き抜けの大空間で、連続性を意識したつくり。外観に使用した曲線の壁がプライバシーを守り、周囲の視線を気にすることなく家族と緊密な時を過ごせる住まいとなった。