CONCEPT
緑の濃い避暑地に建つセカンドハウスは、庭の景色にも自然を感じるために平面空間は敷地全体が一体となるよう範囲を決め、敷地内に小高い丘を作り自然の起伏の中に空間をはめるところから設計をスタート。建物はエントランスを中心に左右に分かれ、杉板を転写したコンクリート打ち放しの外観がガレージとゲスト棟でガルバリウム鋼板を用いた方を母屋とした。南側に向いたリビングダイニングの開口は約13mにも及ぶ大開口。ダイニングは折れ戸とすることで、フルオープンに開口を開け放てば隣接するピロティとひと続きになる。リビングダイニングは2層吹き抜けとし、最大の天井高は5.8mのダイナミックな空間で、大きさや高さを変えたトップライト(天窓)やハイサイドライト(高窓)から差し込む光の強さや、角度によってさまざまに変化する光の落ち方を楽しめる。内装は床や柱はダークカラーで壁は白のモノトーンを基本に、天井に用いたレッドシダーと美しい木目が特徴のサテンウォルナット、2種類の木材を使用して趣や味わいをプラスして空間のポイントとした。